2016-01-20

まだまだ知らない世界、知りたい世界がたくさんある。

2016年がスタートして約半月。
年始は新しい1年が始まると同時に、自分の誕生日もあったりして、毎年なんとなくきぜわしくも新鮮な気持ちになります。

2015年は自分の人生の中でも大きな変化を起こした1年。
人生初の海外での年越しをニューヨークで体験して、1月下旬には前職に退職の意を伝え、2-3月は日本にいる間にできることをすべてやりきって、3月末にシンガポールにお引越し。4月からシンガポールで新たな生活と仕事がはじまりました。
シンガポールでの生活はなに不自由なく、相変わらずたくさんの方に支えていただきながら生活ができています。一方で、人生ではじめて日本以外の場所で生活することは、おどろくほど滞りなくはじまったと同時に、想像以上に自分自身の感情の揺れ動きがありました。
基本的に『前しか見ない』性格ですが(笑)、昨年は珍しく過去のことばかり考えている時期があったり、『もしシンガポールに引っ越さなかったらどうなっていた?』という考えてもあまり意味のないことが頭の一部を占領したり。年末も見えてくる9月10月ごろになってようやく心もカラダもシンガポールに落ち着いて、心身ともにここでの生活を楽しむ準備が整ったような感じでした。

日々寝起きする場所が変わり、食べるものが変わり、言葉が変わり、自分を取り囲む人や環境が変わり、おそらくこの10ヶ月で私自身も少しずつ変化しているのだと思います。自分で自覚している変化もあるし、しばらくお会いしてない人に言われてはじめて気がつく変化もあります。

シンガポールに来た理由をいろんな人にいろんな場面で聞かれます。
すごくいろんな理由やきっかけ、タイミングが重なった結果シンガポールにくることになったので、全部話そうとするとすごく長くなってしまう(笑)
でも最近自分で感じているのは『”いろいろな世界の人の生き方”を自分の目で見て、感じて、知りたい』ということが結構強かったんだなぁということ。

幼い頃から家族(たぶん特に父)の影響で、さまざまな国を旅行で訪れました。
訪れる国々でいつも興味深々だったのは、その土地で暮らす人の日々の生活や考えていること。
幼心に、日本人とは、見た目も話す言葉も違う『外国人』の人たちが、日々どんな生活をして、どんなことを考えて暮らしているのか、にとても興味がありました。当時は英語もほとんど話せなかったですが、ホテルのスタッフの人と仲良くなって遊んでもらったり、父に助けてもらいながら話をしたりしたことを覚えています。そうした経験が、英語を勉強することのモチベーションにもなりました。

シンガポールに来る前の日本での生活には特に不満はありませんでした。ヘッドハンターとしての仕事も大変だけど面白かったし、自分で立ち上げたGirls Beeを中心とした個人事業もいろいろな企画を回していてとても忙しかったけど、充実した日々。それらを継続したり、拡大させていくという選択もあったのだと思います。
一方で、もっといろんな世界が見てみたい、世界のいろんな人の生き方が知りたい、それを見た上で自分自身がどう生きていくかを考えたい、という気持ちが心のどこかにずっとあって、それを知らずに終わる自分の人生が想像できなくなった結果選択した『今』があります。

多国籍国家のシンガポールでは、日々当たり前のようにいろんな人種や民族が一緒に生活をしています。
なのでシンガポールに住んでいるだけでも、いろんなバックグラウンドを持った人たちと知り合い、関わることができ、家族のこと、仕事のこと、日本での常識や日本人の考え方とは違うさまざまなインプットがあります。

また先日訪れたインドネシアのバリ島。(シンガポールからわずか2時半!)
私がステイしたCangguというエリアには、欧米人がたくさん。
おしゃれなレストランやバー、リゾート系の洋服のブティックなどもあって良い意味でイメージが変わりました。
(バリ島には10年以上前に家族旅行で訪れたので、その時の印象とはだいぶ違いました。。)
そこで出会った人たちと話をしてみると、欧米人だけど、バリに最初は観光できたことがきっかけでその後住むことになりお店やホテルを経営していたり、長期の休みをつかって2-3週間バリにいるという人もすごく多い。
お友達になったあるカナダ人の男性は、映画やTVの裏方(撮影に使う機材などのアレンジをする会社)の仕事をしていて、1年間のうち撮影がある時期は集中的に仕事して、撮影がない時は1-3ヶ月バケーションをとるというスタイルで働いていると言っていました。
自然がいっぱい、3分もあるけばすぐビーチみたいなカフェやレストランにもWifiがあって(いまの時代当たり前?w)、みんなPCを開いたり、iPhoneでビデオチャットしたりしている。やろうと思えばそこから仕事でもSkype会議でもできてしまう。頭ではわかってはいたけれど、改めてそれを目の当たりにした感じ。思いがけずバリ島で、いろんな国の人、いろんな人の生き方、働き方に触れて、『そうそう、こういう世界が見たかったんだ』ということを強く思い返したと同時に、幸せってなんだろうとか、理想のライフスタイルってなんだろう、という問いがふつふつと。

そういう意味では、日本での生活は何不自由なく充実もしていたと思うけれど、忙しさのあまり何が幸せかを考える余裕もなかったし、自分が好きなこと、大切にしたいことを他の何かで無意識に(!)犠牲にしたりしていた部分もあった気がします。

シンガポールに拠点をうつして10ヶ月。少しずつ『見たかった世界』が見えてきたここ最近。
シンガポールでの生活もだいぶ落ち着いてきた今年は、『見たかった世界』をたくさん見に行って、『体験したかった世界』をたくさん体験して、新しい自分を作り出していく1年、これからの理想のライフスタイルを構築する材料を集める1年にします。

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こちらのサイトも現在微調整中。今年は、こちらでの生活のこと、仕事のこと、考えたこと、気がついたこと、体験したこと、感じたこと、ライフスタイル全般で更新頻度を増やしていきたいと思います。
12月中旬に1週間日本に一時帰国したときのこと、シンガポールでのはじめての年末年始のあれこれ、いろいろ書きたいことがたまっているのでまた近々更新します!

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