2018-04-11

用意されたタイミングを信じること

Girls Beeを通してたくさんの女性の”なりたい”に関わり、また自分自身も”なりたい自分”をかなえるために考え行動して来て改めて思うこと。

”なりたい自分”になるには、なりたい自分像を描いて、それに向かって何ができるか具体的に行動していくことは必要不可欠。一方で、必ずしも自分だけの力でどうにかなるものではないなと思うものがあります。それは”タイミング”です。

本当は2011年にシンガポールに引っ越すはずだった

そんなことを強く実感した私自身の体験談をお話ししたいと思います。私の社会人として人生がスタートしたのは2007年。新卒で、大手の人材総合サービス会社に入社しました。キャリアの中で最初の大きな転機が訪れたのは2011年。ご縁を頂いたエグゼクティブサーチファーム、金融業界専門のヘッドハンティングを手がける人材紹介会社に人生で初めて転職することになりました。

転職した先のエグゼクティブサーチファームは、入社同時すでに資本は日本の会社になっていましたが、もともと外資系のグローバル企業の日本支社として立ち上がった会社。少人数の会社でありながら、メンバーには外国人もいて、私が入社した当時はシンガポールにもオフィスがありました。よりインターナショナルな環境で仕事がしたい、どこかのタイミングで海外で働く経験もしてみたいと思っていた私にとってはとても好環境で、色々な迷いや不安はありながらも、まずはその環境に身を置いて仕事をしてみようと転職を決めました。

入社した当時私は26歳。会社のメンバーの中で20代は私のみという状況で、入社前に想定した不安はまったくなくなってしまうぐらい、メンバーの皆さんには可愛がっていただき、手取り足取り教えていただき、なんとか新しい環境で仕事を始めることができました。転職して半年ぐらい経ってこちらの会社に移ってから最初の成約(転職のご支援)もなんとかできた頃、社長から「ちょっとシンガポールオフィスを見てきたら?」とあっさりシンガポール出張の打診をを頂きました。二つ返事で、社会人人生初めての出張、そしてシンガポールへの海外出張が実現したのでした。

シンガポールへの出張は、会社から何か決められた課題は特になかった(!)ので、シンガポールオフィスの同僚とのミーティングのほか、自らシンガポールで同業界でお仕事されている方にアポイントを取ったり、友人知人にシンガポールで働いている方を何人か紹介して頂き、なんとか社長に報告できるネタを多少作って日本に戻りました。

出張から戻ってすぐ、私と入れ違いでシンガポールに出張していた社長から電話が。

「まなちゃん、すぐにシンガポールで仕事を始めてみる気持ちはある?」

またまた突然の打診に驚きつつも、小さい頃からの夢だった海外に住んで働くことを叶えられるチャンスだということで、前向きに行く気持ちがあることを社長に伝えました。

突然閉ざされたシンガポールへの道

そのまま電話で、シンガポールでの勤務開始のタイミングや、転勤に伴う処遇の調整などについて話もして、すっかりシンガポールに引っ越す気持ち満々になっていた私。ところが、出張から帰ってきた社長からちょっと神妙な面持ちでミーティングに呼ばれました。

「実は、シンガポールオフィスのメンバーが辞めることになって、シンガポールオフィスは一旦クローズしないといけない状況になったんだ。今のタイミングでまなちゃんをシンガポールに送ることは出来なくなってしまった。ごめんね。」

すっかりその気になっていた私は、正直とてもショックを受けました。突然の打診だったのでびっくりしながらも、家族や親しい友人にも少し相談をして、シンガポールに引っ越そうと決意した矢先の出来事でした。社長からは、将来また海外にオフィスを出すことも考えているから、その時にぜひ言ってもらえるように、しばらくは日本で頑張ってね、と。現地オフィスのメンバーの退職というやむを得ない事情。転職してまだ半年程度の私が仮に一人でシンガポールオフィスに行ったとしても何が出来るわけでもありません。小さい頃からの夢だった海外に住んで働くというチャンスは、本当に目の前まできて、突然消えていってしまったのでした。

シンガポール行きの道が閉ざされてから取り組んだこと

シンガポールへの転勤の話がなくなって、最初はがっかりしていました。でもいつまでも落ち込んでいても仕方がない。気を取り直して、将来また海外に行くチャンスがあることを見据えながら、今は日本にいるうちにできることをやり尽くそう。そう思った私は、以前からプランはありながらも行動に移していなかったGirls Beeの構想を現実にすることに取り掛かり始めました。

以前こちらの記事などにも書いた通り、当時の私は、自分の過去の経験から負ったトラウマの影響で、リーダー的な役割や自分が何かの組織を率いること、また特に女性と信頼関係を作ることについて強い苦手意識がありました。でも、考えているプランを実現したい。身の回りで賛同してくれる友人に、ドキドキしながらも少しずつ声をかけて、「いいね!」といってコンセプトや私がやろうとしてくれることに共感してくれる人を少しずつ集めて、最初にGirls Beeの集まりを開催したのが2011年の9月。その年は毎月女子会形式で賛同者を増やすところから始め、翌年の2012年から女性の”なりたい”をかなうコミュニティとして、よりプログラム化して運営を始めました。

エグゼクティブサーチの仕事をする傍ら、Girls Beeを運営するという生活が3年ぐらいたった頃、私は30代を目前にしていました。女性にとって20代から30代への変化は大きな節目。仕事も出来ることが増え、Girls Beeの活動もいろんな企業や大使館などとコレボレーションさせていただくことができるようになり、充実した生活を送っていました。でももうすぐ30代に入るということを考えた時に、ひとつだけ自分の中にひっかかかることがありました。それは、小さい頃からの夢だった、海外に住んで働くということをまだ実現・体験できていないということ。忙しいながらも充実した日々を送る中で、次第にその気持ちは私の中で大きくなっていきました。

『20代最後のこのタイミングを逃したら、海外に行くタイミングを逸してしまう気がする。日本での生活も充実しているけれど、もっといろんなバックグラウドの人や国籍や人種を超えた様々な生き方に触れて、その上で、自分の人生の方向性を決めたい。』

当時勤めていた会社ではあいにく再度海外進出するチャンスはすぐにはなさそうだと判断した私は、自ら他のチャンスを探し始めます。2014年の10月ごろシンガポールでの仕事の話が決まり、2015年の最初に当時勤めていた会社に退職願を出し、その年の4月からシンガポールでの生活が始まりました。

用意されたタイミングを信じる

自分自身の一連の経験を経て強く感じるのは、本当に心から叶えたいと想う願いは絶対叶う、ということ。一方で、それが叶うタイミングについては、私たちがコントロール出来ることではないということが往往にしてある気がします。特に人生の中で大きな節目になったり、インパクトが大きい選択や決断についてはなおさら。

でも、私がもし当初予定していた2011年のタイミングでシンガポールに引っ越してしまっていたら。Girls Beeをやることはなかったと思うし、Girls Beeを通して出会った、現在そしてこれからの私のキーパーソン(と私が勝手に思っている笑)方々に出逢うこともなかったはず。またGirls Beeの運営を通じて、ただ会社員をやっているだけだったら得られなかったたくさんの経験をすることができ、それがあってこそ今の私があります。

そう考えると、私たちは”タイミング”をコントロールすることはできないけど、本当に叶えたいことは絶対叶うんだと信じて、今できることを最大限にやる、そういう心持ちで生きていることがとても大切な気がしています。

憧れだった海外での生活、シンガポールでの生活を叶えて3年がたった今現在の私にも、次なる”叶えたいこと”があって。それが、いろんな理由でまだすぐには実現できなかったり、動けなかったりすることもあって、やきもきすることも正直多々あります。でもこの記事を書いていたら、自分自身の過去の経験が蘇ってきて、心から叶えたいと想う願いは絶対叶うということを信じて今できることを最大限にやっていこうという気持ちになってきました。

この記事を読んでくださっているどなたかの心に響くものがありましたら嬉しく思います。


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