2017-04

海外で働きたいと思ったら(海外就職・転職):シンガポール編

シンガポールでの就職・転職について聞かれることが多いので、改めて情報を取りまとめました。
あくまで海外就職・転職経験者である私個人として、シンガポールでの就職・転職をするにあたって役立つだろうと考えている情報を掲載している点ご了承ください。
(本格的にお考えの方は、以下に記載のエージェントに直接お問い合わせされることをお勧めします。何か新しい情報があれば、今後随時更新したいと思います)

まずは情報収集から
最近ではインターネット上だけでも海外就職・転職に関する情報が多数得られるようになりました。その中でも個人的に内容が信頼できて充実していると感じる情報元は以下の通りです

GJJ
GJJさんはグローバル人材塾が運営されている海外就職についての求人・情報サイト。
定期的に海外就職に関する説明会等も開催されていますので、より具体的な情報が知りたい場合は説明会等に参加されることをお勧めします。

アブローダーズ
アブローダーズさんは日本の人材関連会社ネオキャリアが運営する、海外特にアジアで働く日本人に特化した情報サイト。
シンガポールのみならず、アジアを中心とした海外で生活する日本人が、現地での仕事や生活の様子について情報発信されています。それぞれの方のリアルな体験談や各国の生活環境を知るのに役立ちます。

・ErisaさんのBlog “新卒セカシュー啓蒙プロジェクト”
いきなり個人のBlogですが、何を隠そう、こちらのErisaさんは元同僚です(笑)
難しいと言われる新卒でのシンガポール就職を実現した彼女なりの視点で、シンガポールでの仕事探しから、生活全般まで幅広く情報発信されています。また発信された内容がHuffinton Postなどにも転載されたりしています。シンガポールで就職をしようと考えている新卒の方、20代中盤ぐらいの若手社会人の方には特に参考になるかもしれません。

海外での仕事探しで留意すること
日本での就職・転職活動と海外での就職・転職活動の大きな違いのひとつは”就労ビザ”の有無です。日本で就職・転職する場合は、日本国民である以上就労ビザなどを取る必要はまったくありません。一方、海外で仕事をする場合は私たちがその国にとっては”外国人”となるため、通常働くための許可である就労ビザが必要です。就労ビザが発行される仕組みや条件は各国によって異なります。特にシンガポールは近年就労ビザを取得できる基準が厳しくなっています。働く本人の学歴や経歴や年収などはもちろん、雇う側の会社の資本金やシンガポール人従業員数など、また経済環境(景気の良し悪し)によっても就労許可がおりる・おりないの状況が変わってきます。最悪の場合、会社からはオファー(内定)をもらったけれど、就労ビザがおりない、という可能性もゼロではありません。日本での仕事探ししか経験したことしかない場合忘れがちな点ですが、とても重要で、就職・転職の前提となる話です。より詳しい状況について知りたい方は、上記に記載の転職エージェントにお問い合わせください。(私は現在シンガポールでは転職エージェントの仕事をしていないため、詳細については回答できかねます。ご了承下さい。)
具体的に仕事を探す
シンガポールでの就職をより真剣に考えているという方については、以下の方法で具体的な仕事を探すことが可能です

①転職エージェントに話をきく:
海外での仕事探し、シンガポールでの仕事探しが初めての人にとっては、まずは仕事や生活事情なども含めて直接聞くことができる転職エージェントにコンタクトをとってみるのがまずは安心かもしれません。
シンガポールで、日本人の採用の案件に関して評判や実績をよく聞くのは以下のエージェントです。
・JAC Singapore(ジェイエイシー・シンガポール)
・Intelligence Asia(インテリジェンス・アジア)
・REERACOEN(リラコーエン)

LinkedInを使って自分で探す:
シンガポールを含めた海外では、ビジネス系SNSと言われるLinkedInを使った直接採用や就職・転職活動も盛んです。
LinkedIn上で興味がある会社を探したり、興味のあるポジションの募集を探すことができます。
応募する際には、LinkedIn上の自分自身のプロフィールの内容も可能な範囲で充実させておきましょう。

③興味のある会社のウェブサイトから直接探す
シンガポールで仕事をしている日本人の友人の何名かから、シンガポールで転職をする際に、興味がある会社のウェブサイトから募集中のポジションを見つけて、直接応募したという話を聞きました。
就職・転職するにあたって、自分だけですべて話を進められる自信のある方、また興味のある会社や応募したいポジションがある程度明確な方はこちらの方法を試してみてもよいかもしれません。外資系の会社であれば本社のサイト(英語のサイト)のみに求人が出ていることもあります。

シンガポール生活のネガティブポイント
シンガポールでの生活や就職・転職に関する良い情報はすでにインターネット上にあふれていると思いますので、ここでは人によってはつらい、しんどい、と感じる可能性のあるシンガポールでの仕事や生活環境に関するネガティブポイントと、それぞれに対して私がどう感じているかを記載しておきます。

・職場で”育てる”文化がない?
日本の大手企業比較をすると、外資系の会社、シンガポールの会社は”育てる”文化があまりないかもしれません。日本の会社であれば、新卒で入社すればなおのこと、名刺の渡し方・あいさつの仕方から手取り足取り仕事を教えてもらえ、場合によっては1−2年はトレーニング期間と捉えた人材育成をする会社もあります。一方シンガポールの会社は一般的に早々に即戦力になることが求められます。これは新卒で入社をしたとしても同じです。実務のトレーニングはもちろんありますが、それも数日もしくは長くて数週間。あとは実務で対応しながら覚えていくOJT(On the job trainingの略)がほとんどかと思います。
私自身、新卒の時には日本である程度従業員規模(数千人)のある会社に入社したので、新卒向けの研修プログラムは充実していたほか、部署に配属され、実務に関わるようになってからも、年の近い先輩と同期のチームメンバーとで毎日日経新聞の読み合わせをしたり、年の近い先輩が”メンター”として日々1対1でミーティングをしてくれたりと、手取り足取り面倒をみてくれました。もちろん会社によって、マネージャーによって個別に事情は異なりますが、シンガポールの会社ではおそらくそんな風にゆっくり人を育てるというようなカルチャーはありません。必要かどうか、良いか悪いかは別として、新卒でシンガポールで就職をする場合には、細かな日本での社会人生活で必要とされる常識や礼儀などを学ぶことはできないかもしれません。でも今後もずっと海外で働いていくということであれば、それ自体知る必要もないかもしれません。ということで、この環境が良いかそうではないかは人それぞれですが、”早期に即戦力になることが求められる”ということはおさえておいたほうが良いかと思います。

・家賃が高い?一人暮らしができない?
シンガポールは一人暮らし向けのマンションやコンドミアムが少ないこともあって、一人暮らしをしようとすると日本よりもコストがだいぶ高くなります。一人暮らし用の住居を借りようとするとだいたい少なくとも2,000SGDぐらい。もちろん住居のクオリティや立地によってはそれ以上のところもたくさんあります。そういう環境もあり、多くの20代・30代の日本人を含めた外国人労働者は3ベットルーム等のコンドミニアムや公団住宅をシェアしています。シェアした場合の家賃は、マスタールーム(専用バスルーム付き)で1,500-2,000SGD、コモンルーム(バスルームをもう一人もしくは二人のルームメイトとシェア)1,000SGD-1,500SGDぐらい。日本での相場と比べると、シェアをしたとしてもちょっと割高だと思います。
一方でシンガポールは税金がとても安い!給与も、額面の給与がそのまま銀行口座に振り込まれ、税金は1年稼いだあとにその稼いだ額に応じて翌年支払いますが、最大でも20%程度。1,000万円ぐらいまでの年収であればおそらく5-7%前後ぐらいの所得税になるはずです。日本で働いていたときに地方税や社会保険料などで天引きされていたぐらいの費用を家賃の予算として上乗せする、というような考え方もできるかもしれません。また一人暮らしもまったく不可能なわけではありません。またルームシェアも、慣れない海外生活で何か困ったことがあった時に助けてもらえたり、ルームメイトを通して友達の輪が広がったり、特に生活を始めたばかりの頃にはメリットも多々あります。

・シンガポールは狭いので飽きるかも?
シンガポールの国土全体は、東京23区とほぼ同じ大きさと言われています。そう考えると、名前が知られている割にとても小さい国だということがよくわかります。
大手企業のオフィス、特に金融やIT関連などを中心としたビジネスの拠点はCBD(Central Business District)に集約されていています。(CBDをざっくりわかりやすくいうと、あの有名なマリーナベイザンズがあるマリーナベイを囲んだ周辺のオフィス街のこと)大規模なショッピングモール・商業施設があるエリアは中心地に集約しているので、買い物をするところも、友達と会ったり遊んだりごはんを食べたりする場所もだいたい行くエリアというのが決まってきます(ただ飲食店は行ききれないぐらいものすごい数があり、入れ替わりも激しいです)。そうすると生活がワンパターン化してきて飽きる、という人もいたりします。一方で、小さい国のメリットは、どこに行くにも近いこと。通勤もたいていバスやMRT(地下鉄)で30分以内、日本のような満員電車も一部の路線の一部の時間帯を除いてはありません。いろんなことがコンパクトにすむので、毎日の生活がとても楽です。また国内は小さいけれど、東南アジアの真ん中にあるシンガポールは周辺のどの国にも旅行しやすい立地。チャンギ空港はとても便利で使い勝手のよい空港なので、さくっと週末だけで海外にいくこともできます。
それからもうひとつ言えるのは、確かに”いく場所”という視点で見ると飽きてくる可能性のあるシンガポールですが、”出会う人”という視点で見ると、ほんとうにものすごく様々なバックグラウンドの人、また住んでいる人から出張できている人までいろいろで、飽きることがありません。狭いこともあってか、有名な人、日本だったら出会うことがないようなハイポジションの人に、気軽に会えてしまったりもします。シンガポール生活において、何を求めるかは人それぞれですが、狭いからこそのメリットもたくさんあります。

・友達づくりが大変?
シンガポールはアジアや東南アジアのビジネスハブということもあり、外国人労働者がたくさんいます。駐在できている人の任期は多くの人が2-3年。また現地採用で働いている人も、もちろん5年以上シンガポールに住んでいて、PR(永住権)を持っている人もいますが、3-5年ぐらいを目処に、母国に帰る、またはシンガポールでも母国でもない第三国に引っ越すというパターンが多いように思います。出会いの場やネットワーキングの機会には事欠かないシンガポールですが、その分出入りも激しく、せっかく仲良くなった友達が引っ越してしまう、ということもよくあります。日本だとほとんどの人が日本にいて、またいつでも会える、ということが多いけど、シンガポールはそれが約束されていません。そういう点では、特定の友達に依存しないこと、また常に新しい人たちと知り合って仲良くなっていくというタフさが必要ではあります。一方で、シンガポールに住んでいるだけで、いろいろな国を故郷に持つ友達ができて、将来お互いの国に遊びに行ったり、どこかに一緒に旅行にいったりできるようなフットワークの軽い友達もたくさんできます。

シンガポールでの仕事や生活環境に関する”ネガティブポイント”として書かせていただきましたが、捉え方次第、受け取り方次第でポジティブにもネガティブにも、メリットにもデメリットにもなり得る点、おわかりいただけたかと思います。

冒頭にも書きましたが、こちらの内容はあくまで海外就職・転職経験者である私個人の経験に基づく個人的な判断での情報である点ご了承ください。
シンガポールに住んでみたい、仕事をしてみたいと思っている方にとって、何かお役に立つ情報がありましたら嬉しく思います。

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2017-04-03 | Posted in BlogNo Comments » 

 

シンガポールで生活して変わった6つのこと(後編)

シンガポール生活2周年にあたり、この2年間で自分の中で変わったことを振り返る「シンガポールで生活して変わった6つのこと」
前編もだいぶ長文だったにもかかわらず、読んでくださったり、シェアしてくださったり、個別に感想を送ってくださる方までいて、とても嬉しかったです。
それでは今回はに続く後編、④から⑥について掘り下げていきます。

シンガポールで生活して変わった6つのこと
①東南アジアの国々とそこに生きる人たちへのイメージ・印象が変わった。
②オンライン+電話のみでビジネスを完結することに違和感がなくなった。
③英語の実践力が身についた。日本人がいない環境、英語だけで展開される環境がこわくなくなった。自然体で臨めるようになった。
④”自分でやるべき”と考えていたことを人にお願いすることに抵抗がなくなった(特にメイドさん)。
⑤”やりたいこと”や”ありたい姿”に素直に。年齢に対するバリアがなくなった。
⑥将来の選択肢が広がった。もっと柔軟に自由に生きていいよね、とより思えるようになった。

④”自分でやるべき”と考えていたことを人にお願いすることに抵抗がなくなった(特にメイドさん)。
シンガポールでは共働きの世帯が多いこともあって、家に住み込みのメイドさんを雇っている家庭がごく普通にあります。
特別裕福な家庭だけではなく、一般家庭でも、フルタイムもしくはパートタイムでメイドさんを雇っています。メイドさんに何をお願いできるかというと、基本的に掃除や家事(食事の用意を含む)全般、それに子どものお世話なども。具体的にどこまでをお願いするかは家庭によって、またメイドさんによって異なるかと思います。

私が最初に”メイドさんにお願いする”ということを経験したのは、シンガポールに引っ越して最初に住んだおうち。当時はルームシェアをしていて、シンガポール人そしてタイ人のフラットメイトと3ベットルームのコンドミニアムをシェアしていて、そこにメイドさんに来てもらっていたのが最初でした。単身用の1ベットルームの住居が少なく家賃が高いシンガポールでは単身者(もしくはカップル、場合によっては子どもがいても!)は大きなファミリータイプの住居をシェアするのが一般的で、そうした家でもメイドさんをパートタイムで雇っています。シェアメイト同士で掃除の分担をするのが面倒だったりストレスになる場合もあるのでとても便利。

日本の文化では”誰かを自分の家(空間)にあげる”前に家を片付ける、というのがあると思います。30年間日本で暮らしてきた私の中にももちろんその概念はあって、はじめはメイドさんが自分の部屋に入ってくることに慣れなくて、メイドさんが部屋に入ってくる前に自分で自分の部屋を片付けはじめる私。よく考えたら意味ないですよね。メイドさんは片付け・掃除しに来てくれてるわけだから(笑)でも慣れると本当に便利で、自分でやろうと思ったらやれるけど、あまり気の進まないこと、もしくは得意ではないことを誰かにお願いするってある意味とても合理的だなと思います。そして自分のやりたことに集中できて、生活が快適になる。現在は一人暮らしをしているのですが、月に2度ぐらい1回あたり2-3時間程度メイドさんに来てもらっています。お願いするのは、毎日自分で簡単な片付けや掃除はするけど、なかなか億劫になりがちな床の拭き掃除や、バスルーム、水周りの入念な掃除など。洗濯物もお願いすればやってもらえるけど、私自身そこは自分でやりたいというこだわり(?)があってお願いしていません。シーツを替えたり、アイロンをかけたり、ということもお願いすればやってもらえます。ラッキーなことにとても信頼できるメイドさんに出会えたので、いつも私がいない間に掃除をしに来てくれて部屋がきれいになっていて、2週間に1回きてもらえるだけでも本当に助かっています。

最近ニュースなどで日本でも外国人のメイドさんを使えるようにしようという動きや家事代行のサービスが以前よりも使われるようになってきているのを耳にします。一方で日本でそうしたサービスがなかなか広がりにくい背景には、掃除や家事全般は倫理観の醸成や教育の一環として”自分でやるべきこと”として捉えられている側面が強いことがあると思います。私自身の中にもありました。確かに小さい頃からそういう姿勢を学んで、ある程度自分でもできるようにしておくことはとても大事なことだと思います。でも、自分の生活・人生の中でやらなくてはならないことが増えてきたら、自分じゃなくてもできることはお金を払ってアウトソースをするのは必要なことだなと感じるようになりました。自分でビジネスをする場合もそうですよね。自分一人で全部やろうとしたらいろいろな面で制約がある。だから、人を雇って自分でやっていたことを任せたり、自分が得意ではないことをやってもらったり。

私自身、シンガポールに引っ越して、こういうことが当たり前だという世界を見なければ、こういう考えにはなっていなかったはず。そのまま結婚したりしていたりしたら、仕事をしながら家事も完璧にこなそうとしてストレスがたまったり、家事をアウトソースをするというも罪悪感を感じてできなかったかもしれません。日本の女性たちが自分の人生・生活をより充実して円滑にしていくために外部のリソースを活用する、という概念はもっともっと広まっていったらいいなと思います。

⑤”やりたいこと”や”ありたい姿”に素直に。年齢に対するバリアがなくなった。
日本社会では、何かやりたいことがあったときに”自分のやりたいという気持ち”よりも”世の中(世間)からどう見られるか”がそのやりたいことをやるかどうかの大きな判断材料になることが多い。海外ではそれがまったくない、というわけではありません。でも”世の中(世間)からどう見られるか”を気にする度合いは日本よりは低いように感じます。

シンガポールでの2年間の生活の中で、シンガポールの中でもたくさんの国籍や民族的バックグラウンドの人に出会いました。またこの2年間の間にいろいろな国に旅行にもいったので、そこでも様々な人たちと出会いました。出会った人たちの中で『チャーミングな人』を観察していると、喜怒哀楽がはっきりしていたり、気持ちが素直だったり、フットワークが軽かったり。周りにどう思われるとか、年齢がどうとか、そういうことの前にもう心や身体が動いてしまっている人。そういう可愛いくてチャーミングな素敵な大人の女性にたくさん出会えたことで、自分の中の心のバリア、特に年齢に対するバリアがなくなりました。
(これについては以前関連する記事を書きました。ご興味のある方はこちらから:『Eye-opening Retreat in Bali: 独身でも、結婚しても、子どもがいても、いくつになっても、個として、女として生きていく。』

そうそう、シンガポールでは以前からやりたいと思っていた英語の歌でパフォーマンスをする機会にも恵まれました。
これも日本だったらいろいろなことを理由にチャレンジしにくかったことのひとつかもしれません。
(写真は、シンガポールのリッツカールトンホテルのラウンジでソロで歌わせていただく機会を頂いたときのもの)

それから日本だと、30歳前後になると結婚しなくてはいけない、結婚をしていないと何か問題がある人もしくはかわいそうな人(笑)みたいな空気感もあると思います。もちろん30歳前後での結婚というのは、生物学的に見ても自然だし、日本社会だけではなく、海外でも平均をとったらそれぐらいまでに結婚する人が多いのではないかと思います。でも結婚していなくても、素敵な男性・女性はたくさんいるし、結婚するのもしないのものひとつの選択でしかなくて、その人の価値を規定するものではない、と。日本にいた頃は、結婚する予定もないし、むしろどんどん自分のやりたいことに突き進んでいく自分に『これでいいかな・・』とどこからともない不安のような焦燥感のようなものを心の底で感じていたこともありましたが、いまはそれがなくなりました。私の人生の中で、今は自分自身のためにたくさん時間を使って、いろんな経験をして、能力をつけて、もっと世の中に価値を発揮できるようになるための準備期間。そういう自分自身を発揮していく道のりの中で、気があう人がいたら結婚するだろうし、そうではなかったらそれはそれでいいかなって(笑)。

よけいな周りの情報に振り回されずに、自分のやりたいことやありたい姿に素直でいる力を身につけつつあるのも、この2年間のシンガポール生活でのひとつの成果かなと思います。

⑥将来の選択肢が広がった。もっと柔軟に自由に生きていいよね、とより思えるようになった。
⑤にも書いたとおり、この2年間の中でいろいろな人に出会いました。それまでの30年間の日本での生活の中でももちろんいろいろな人に出会ったし、日本人だけではない、いろいろな国のお友達もいました。でもここシンガポールで出会った人たちは、生まれた場所もいろいろだったり、育ってきた国もいろいろだったり、両親や家族のバックグラウンドもいろいろだったりして、でもいま何かしらの理由(多くの場合が仕事)でシンガポールにいる。これは他民族国家であり、ビジネスハブのシンガポールならではの現象だと思います。

そういういろんな人たちの生き方を見ていると、あーもっと自由でいいんだなーと。もっと寄り道してもいいし、もっといろんな場所に住んでもいいし、そしてちょっとやそっとやんちゃなことをしても、そうそう生活できなくなることもない。
日本で生まれて、育って、ストレートで大学に入って、卒業してすぐに働き始めて・・という日本人としてごくありふれた道を歩んできた私の人生ですが、もっと自由に生きてもなんとかなりそうだな、と思えるようになりました。

日本にいた時にももちろん自分の人生の先のことなんてわからなかったけど、でもなんとなく日本にいて、その先に想像できる未来がありました。一方でシンガポールに引っ越してからは、人生や日々の生活を築いていく土台(土地)そのものが変わってしまい、自らの選択でシンガポールに引っ越したにも関わらず、先のことが見えなすぎてしんどかったこともありました。この先、このままシンガポールにいるのか、日本に戻るのか、はたまたそれ以外の国にいくのか。極端なことを言えば、来年自分がどこで何をしているのかわからない、という状態です。

最近はそういう状況にも慣れてきて、わからないなりにも、この先こういう風に生きていきたいというのが見えてきた気がするので、それを実現する方法を今年は具体的に少しずつ探っていく予定です。いま描いている姿は、日本にいた頃の自分だったら考えなかったような自分の姿。これが実現できるかどうかはこれからだけど、そういう姿を多少なりとも現実的に描けるようになったのも、この2年間での成果かな。

というわけで、だいぶ長くなりましたがここで後編終了です!

そして最後に。あくまでのこの『シンガポールで生活して変わった6つのこと』は私自身の経験であり、シンガポールに引っ越したら誰もがこのような変化を経験するというものではありません。
人生は、自分が何を目的にするか、またどんなフィルターを通して経験するか、でひとりひとりの経験はまったく異なります。それと同じで、シンガポールでの生活も、ひとりひとりが何を目的にするかによって、またどういうフィルターを通して経験するかによってまったく異なるものになるはずです。

この記事の内容が、読んでくださった方々それぞれの人生に何かしら響くものがあったら、とても嬉しくおもいます。

2017-04-01 | Posted in BlogNo Comments »