2019-03-07

Mana&Co.が目指す世界 -会社設立までの経緯①:期限を決めずに引っ越したシンガポール生活で見えてきた”ありたい自分”の姿

前回の記事からあっという間に約2ヶ月。

2019年1月末、約4年(シンガポール3.5年程とバリ島+α数ヶ月)の海外生活を終えて日本に本帰国しました。帰国後は、4年ぶりの日本の冬の寒さにすべてを投げ出したい気持ちになりつつも(笑)、なんとか新たな生活の準備に少しずつ取り掛かり、2月7日付で株式会社Mana&Co.を設立いたしました。

自分の会社を日本で設立するということは、去年シンガポールで勤めていた会社を辞めた時には決めていたこと。ただそれをスタートするにあたっては、物理的に国を跨いだ引越しや片付け(一旦のシンガポール撤収作業)と準備、精神的な意味でのエネルギーチャージと準備の時間が必要で、前職を離れてから約半年ほどの移行期間を経ての会社設立となりました。

会社設立の手続きは思っていたよりもすごく大変で、法的な手続き関係はすべて日本語で書いてあるはずなのに、意味がよく理解できないものも多かったりw、久しぶりの印鑑が必要な細かな書類の準備、役所等への届け出など、、10年前などに比べたらそれでもだいぶ楽になったんだとは思いますが、それでも結構大変でした。ちなみに私自身、会社設立の手続きはfreeeの会社設立を利用して主には自分で手続きをしつつ、細かなところは友人の税理士さんにサポートしてもらいながら、なんとか手続きを終えられた、という感じです。

会社を設立してからちょうど約1ヶ月。この1ヶ月は、手続き関係を含めた水面下の準備みたいなことがほとんどだったので、会社はつくったものの、まだ会社を経営しているという実感があまりありません。。一方で、この1ヶ月は、初めてづくしの経験の日々で、自分でもかつて見たことのない度合いのネガティブな自分とたくさん向き合いました。

本当に会社を設立するという選択肢が正しかったのか、、とか。あのままシンガポールにいてほどほどに暮らしたほうが安心で幸せだったかな、、とか。それとも直近数ヶ月過ごしたバリ島であのままネオ(?)ニートになったほうがよかったかな、、とか。私がやろうとしていること、日本のマーケットでは受け入れられないのかな、、とか。極めつけには、夜寝るときになって、あーこのまま朝にならなかったらいいのになーとか(だいぶ暗い!笑 けど結構本気で何回も思いましたw)。『基本的にはいつも前向きで、自分にとって都合の悪いことはだいたい忘れてしまう』というだいぶ呑気な性格だ、というのが自分の自分に対する自己認知だったのですが、この1ヶ月は考えてもどうしようもないことを考え続けている自分が居たりして、あーこんなにネガティブな自分、怖がりな自分って自分の中に居たんだ、、という新しい発見でもありました。

そんなこんなで1ヶ月が経過して、会社設立に関わる一連の手続きにようやく目処がたって、いよいよこれから”やろう”と思ってきたことをやっていける状況に。この3月は、いろいろと計画してきたこと、準備してきたことを実際に動かして試行錯誤しながら、この先どの柱にどれだけのリソースを割いて、どういうバランスで運営していくか、ということを具体的に考えていく実験のような1ヶ月。いろいろなことが動き出していきそうですが、そんな流れが本格化する前に、少しだけ今回の会社設立に至った一連のことや、これからに対して考えていることを、自分の備忘録までに残しておこうと思います。この先、道に迷いそうになったり、判断に迷いそうになったときに、原点に立ちもどれるように。

期限を決めずに引っ越したシンガポール生活で見えてきた"ありたい自分"の姿

もともと『いつか絶対に起業したい』と思っていたわけではありません。ただ、やりたいことはやりたいし、思いついたら行動に移したいタイプ。これまでの会社員としてのお仕事も、自分が見たい世界とやりたいこと、そこで身につくスキルや経験といった軸で選んできました。一方で、会社員として経験がしたいことがありながらも、会社の枠では出来ないことがしたくなってきた2011年あたりからは、会社員の仕事と並行するかたちでの活動をスタート。様々な女性の”なりたい”をかなえるサポートをする場所として運営してきたGirls Beeなどはそうした社外の活動として、会社員の仕事と並行しながら取り組んできたことです。

小さい頃からの念願だった『海外で働く』『様々な国籍やバックグラウンドの人と日々関わりながら仕事をする』という夢がかなったシンガポールでの仕事と生活。憧れていた世界にどっぷり浸かって無我夢中で仕事にそれ以外の活動に取り組んでちょうど丸3年経った2018年の初め頃、自分の中で少しずつ次の、その先の中長期の自分自身のライフイメージが湧くようになっていきました。その時思い浮かんできたのは、自分の持っている能力やコンテンツ、そして経験をもっと多面的に活かして生きている自分、そしてシンガポールだけではなく、生まれ育った日本や、それ以外の大好きな世界のいくつかの場所を飛び回っている自分の姿。

シンガポールでの生活を始めた頃、自分自身が欲しいなと思い描いていた環境は全部目の前にある。この先何年いるのかも決めずにとにかく夢中で過ごしたシンガポールでの3年間が終わろうとしていた時に思い浮かんできた、この次のステージの理想の自分の姿。目の前にあるシンガポールでの世界は本当に快適で充実している。でも、ここから先の中長期の自分の”ありたい姿”を実現するためには、もしかしたらここを離れなければならないのかもしれない。そんなことを考え始めたのが2018年の初め頃でした。

 

ということで、長くなってきたのでこちらのシリーズは2回(もしくは3回!)に分けてお送りしたいと思います(笑)お楽しみ(?)にー!

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